今日はとても寒い日だった。

 

2018年2月、私はこれから富士山の登頂に臨む。

 

今年で70歳。

 

年齢的にラストチャンスだと思う。

 

私はどうしてもこの富士山を登りきりたい。

 

息子のために。

 

私の息子は交通事故で足を失った。

 

大好きなサッカーはおろか将来歩くことすら困難だと診断された。

 

生きる希望を失い、自暴自棄になっている息子に伝えたい。

 

努力すれば人はなんでもできるんだと。

お前の未来は明るいんだと。

 

だが、ただ言葉で説明するだけでは伝わらない。

 

自分の体でそれを証明しなければ。

 

今日はそれを実行する日だ。

 

準備は万端。

 

体のメディカルチェックは済ませたし、必要な道具は揃えた。

 

プロの登山家も一緒に同行してもらう。

 

さぁ出発だ。

 

まずは緩やかな道をひたすらに登って行く。

 

最初の山小屋までは車でも行けるようだが、私は歩いて登って行く。

 

息子に自分の勇姿を見てもらうために。

 

しかし歩き出して1時間が経った頃、膝が痛み出した。

 

そこから痛みはどんどん酷くなる。

 

なんとか最初の山小屋にたどり着いたが、その時にはもう身体中が悲鳴をあげていた。

 

つづきは明日だ。

 

それまでに出来るだけ体を回復させなければ。

 

[次の日…]

 

身体中が痛い。

 

だが行かなければ。

 

重い体を起こし、食事をすませた。

さあ、出発だ。 

登山家はここからさらに厳しい道のりになると言った。

 

これは想像していた以上に大変だ。

 

70年過ごした人生の中で1番過酷な経験だった。

 

2日目のスタートだ。

 

予定では今日登頂しなければならない。

 

でないと体がもたないとのことだ。

 

1日目の経験からか2日目の出だしは好調だった。

 

身体中が痛むものの、体が登り方をマスターしたようだった。

 

しかし登るにつれて高度が上がって行く。

 

酸素が低い中で過酷な運動を強いられる。

 

終盤はギリギリの状況だった。

 

そんなとき、遠くから何かが近づいてくる音が聞こえた。

 

ヘリコプターの音だ...

 

自分の方にやってきた。

 

窓から息子が応援してくれている。

 

息子がみている。

 

その事実が最後の力をふり絞らせた。

 

息子も父親の死ぬ気で頑張る姿を見て、いてもたってもいられなくなった。

 

自分のできるかぎりの応援をしなくては。

 

そこで息子のとった行動は自分の好きな曲を聴かせてあげることだった。

 

事前に用意していた大音量スピーカーで曲を流した。

 

その時流した曲はIU BBIBBI

 

サッカーの大事な試合前になるといつも聴いていた曲だ。

 

この曲を聴かせれば父さんを元気づけられるかもしれない!

 

心地いい音楽が聴こえてくる...

 

なんなんだこの素晴らしい曲は!

 

可愛らしい歌声がボロボロの体に癒しを与えてくれる。

 

軽やかなリズムが重たい足を運んでくれる。

 

BBIBBIを聴き、力を取りもどしたお父さんは、とうとう富士山を登り切った!

 

「見たか!息子よ!人は頑張ればなんだってできるんだ!」

 

「見たよ父さん!俺、頑張るよ!」

 

ありがとう。IU


spidey@0622

こんにちは! K-POPに人生を捧げている男、スパイディーです。 K-POPが好きすぎて大学時代に1年間の留学経験、韓国語能力試験高級を取得!現在は就職せずに、韓国でワーキングホリデー!生粋の韓国大好き人間です! 生年月日:1997年3月21日 性別:男 好きなアイドル:IU、CNBLUE 好きな食べ物:マクドナルド

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