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少女時代 “GEE”は、真面目な学生をバカにさせる件

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「グウェン!今日、転入生来るって!」

 

朝一番に、桃子はやって来た。

 

カバンを持ったままで来たということは、自分の机にもつかず、真っ先に私のところに来たのだろう。

 

ただ、私は転入生には興味がない。

 

「へー」

 

「え?グウェン興味ないの?」

 

「そうだね、今は絵に集中したいし」

 

もう、桃子の話は半分入ってきていない。

 

早く、いま描いている絵を完成させたいんだ。

 

桃子は私が絵を描きながら話すことにも慣れたみたいで、特に文句も言わず、そのまま話し続ける。

 

私はムリに気を使ってこない桃子の性格がすきだ。

 

「へー、グウェン、聖女だね」

 

「何よその表現(笑)」

 

ガラガラ

 

先生が入ってきた。

 

急いで、筆と絵を片付けた。

 

「はーい、みんな静かにして~。もう聞いている人もいると思いますが、今日は転入生が来ています。入ってきて、スパイディー君」

 

ガラガラッ

 

「こんにちは。スパイディーと言います。よろしくお願いします」

 

高身長に細身、色白で、犬顔…

 

まるで王子様だ…

 

「じゃあ、スパイディー君はあの席に座ってね」

 

「はい」

 

あの席って、まさか、私の隣の席か!

 

漫画みたいな展開じゃないか!

 

王子様が私の横にやって来た。

 

「スパイディー君、よろしく…」

 

「うん、よろしく。名前はなんていうの?」

 

「あ、グウェンって言います」

 

「グウェンさん、改めてよろしく(笑)」

 

「うん(笑)」

 

ちらっと桃子の方を向くと、私をいじりたいのか、嫉妬しているのか、もしくはスパイディー君に自分をアピールしたいのか、満面の笑顔でこっちを見ていた。

 

   *

 

「では今日は、ゴッホの絵を参考に油彩作品を学びます」

 

「は―――い」

 

「じゃあ、まずは基礎知識から、桃子さん。ゴッホってどんな特徴なの?」

 

「風景画、静物画、ポートレイト、セルフポートレイトを大胆な色使いと、表現主義的な激しいブラシストロークで描くのがゴッホ作品の特徴です」

 

「はい、よくできました」

 

桃子って意外と、頭いいんだよなぁ。

 

絵もうまいし…

 

ふと、横を見ると、スパイディー君は熱心にゴッホについて先生の説明を聞いていた。

 

私も聞かなければ、と思うが、スパイディー君が気になって仕方なかった。

 

「ここまでの話は理解できたかしら?」

 

「はーーーい」

 

「では、グウェンさん、まとめてみて」

 

やばい!

 

スパイディー君に見惚れて何も聞いていなかった…

 

すると、私にだけ聞こえる声でスパイディー君が「ゴッホはひまわりで有名…」と教えてくれた。

 

「えーゴッホはひまわりで有名…です…」

 

「はい、ちゃんと聞いていたみたいね。じゃあ今日の授業はここまで!お疲れ様!」

 

「は―――い。ありがとうございましたー」

 

先生は手際よく片付け、教室を出て行った。

 

「スパイディー君、さっきはありがとね…」

 

「ううん、気にしないで(笑)」

 

あぁ、スパイディー君は本当に私の王子さまかもしれない…そう思ったとき、曲が流れてきた。

 

―ヤバ! チンチャ? チンチャ?

 

 ほんとはNO NO NO NO NO

 

 やっぱめっちゃめっちゃ気になる oh oh oh oh oh

 

ほら このまま チョア チョア

 

Gee gee gee gee gee

 

恋したいの? Oh yeah!

 

愛したいの? Oh Yeah yeah yeah!

 

この曲のせいで、ときめく心が抑えられない!

 

ああ、もうどうしたらいいの!

 

その日からというのも、私はスパイディーの絵しか描けなくなってしまった。

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