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G-DRAGON “That XX”は男の虚しさの象徴である件。

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「何なの?突然呼び出したりして?」

 

腕を体の前で組み、大きくのけぞりながら、グウェンは話をつづけた。

 

「もう、あんたとは会いたくないの。連絡もしないで」

 

グウェンが俺のことを死ぬほど嫌っていることくらいわかっている。

 

ただ、それでも伝えなきゃいけない。

 

「グウェン、聞いてくれ。今お前が付き合っている男は、浮気している。」

 

グウェンは目が大きく見開き、こめかみの血管が鎖のように浮き出てきた。

 

「彼はそんな人じゃないわ!!!」

 

店内にグウェンの声が響き渡る。

 

店内の様子を確認したいところだが、俺もそれどころではない。

 

必死だった。

 

B町の商店街でお前の彼氏が他の女と歩いているのを見かけた。お前があの男にあげたはずの指輪も外してたんだ、信じてくれ!」

 

ドン!!!

 

グウェンはまだ中身の入っているグラスをテーブルに強く置いた。

 

中に入っていた水が飛び跳ね、テーブルを濡らした。

 

「いい加減にして…」

 

グウェンの表情は、目が焦点をとらえておらず、精神がぎりぎりの状態だった。

 

きっと、俺に対する恨みと彼氏に対する不信感が渦巻いているに違いない。

 

グウェンはいつ倒れてもおかしくない状態だった。

 

これ以上は説得できそうになかった。

 

俺もこれ以上怒りで泣き出しそうになっているグウェンを見たくはない…。

 

「悪かった。でも俺は伝えたからな」

 

もう身を引くしかなかった。

 

俺はグウェンを置いて、先に店をでた。

 

そして少し離れた駐車場に停めていた車に乗り込んだ。

 

「くそっ…」

 

やりようのない怒りとむなしさで、自分がおかしくなりそうだった。

 

なんでわかってくれないんだ。

 

あの男のことは俺なりに調べた。

 

グウェンの友達たちもあの男のことを浮気男だと言っていた。

 

なんでグウェンだけわかってくれないんだ…

 

考えれば考えるほど、頭がおかしくなりそうだ。

 

SNSを開いて、自分の裏アカウントからグウェンの投稿をチェックした。

 

俺との写真や俺が絡んだ思い出は全部削除されている。

 

その代わりに最近の投稿には、あの男との思い出がたくさん投稿されていた。

 

それらの投稿にはグウェンの友達からコメントが来ていた。

 

「彼氏さん?」

 

「うわー!お似合いです!」

 

「羨ましい(´;ω;)

 

このコメントたちにも腹が立ったのだが、1つ新たに追加されていたコメントに、衝撃が走った。

 

俺に「グウェンの彼氏は浮気男だよ」と教えてくれた友達が「やったじゃん!お幸せに!」とコメントをしている!

 

もう誰も信用できない。

 

あの男が浮気男だということはこの目で見ている。

 

このグウェンの友達は、グウェンの彼氏を浮気男だとわかっていて、「やったじゃん!お幸せに!」なんてコメントをしているんだ…

 

怒りで狂ってしまいそうだ。

 

グウェン、お前が信用すべきなのは、いまお前が付き合っている彼氏でもなく、そばにいる友達でもなく、俺だけなんだ…

 

でもこれを伝える方法がない…

 

どうすればいいんだよ…

 

すると、音楽が聴こえてきた

 

―その男より 俺がだめなのはなんだよ

いったいなんで 俺じゃダメなんだ

その男は お前を愛しているんじゃない

いつまで馬鹿みたいに泣いてるんだよ―

 

切なく、か細い歌声が俺の心に響いてくる…

 

どうしようもない虚しさが涙として、あふれ出てきた。

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